がん患者と家族のための長期宿泊施設ガイド
はじめに
がん治療は長期間にわたる治療や通院、同じ経験をした人とのつながりを求めることなど、さまざまな負担が伴います。そんなとき、患者さんやご家族が安心して滞在できる長期宿泊施設が大きな支えとなります。本稿では、米国で広く利用されている代表的な施設を紹介し、提供されるサービスや利用条件をまとめました。
Hope Lodge(ホープロッジ)
米国全土に28か所ある Hope Lodge は、アメリカがん協会が運営する患者・家族向けの滞在施設です。個室や共有ラウンジが用意されており、プライバシーを確保したい方も、同じ病を経験した仲間と交流したい方も利用しやすい環境が整っています。滞在費は無料、または大幅に割引されるケースが多く、経済的負担を軽減できます。
Ritchie Mansion(リッチーマンション)
カリフォルニア州ロマ・リンダ大学が提供するこの施設は、患者さんとそのご家族全員が利用できるアパートメント型の宿泊施設です。各部屋には専用バスルーム、キッチン、寝室が完備されており、長期滞在でも自宅のように過ごすことができます。
Hackerman‑Patz Patient and Family Pavilion(ハッカーマン‑パッツ・パビリオン)
メリーランド州ボルチモアのシドニー・キメル総合がんセンター近くに位置するこの施設は、5階建ての大規模な宿泊施設です。瞑想室、図書室、ランドリー、コンピュータラボ、さらには統合医療スイートなど、患者さんがその場でリラックスしながら治療に専念できる設備が整っています。
Ronald McDonald House(ロナルド・マクドナルド・ハウス)
世界中で最も知られたがん患者向けの一時宿泊施設です。自宅料理風の食事や子ども向けのプレイルーム、特別スイート、現地での教育プログラム、兄弟支援サービス、レクリエーション活動など、幅広いサポートが提供されます。ボランティアによる資金で運営されているため、利用者はほとんど費用を負担しません。
SCCA House(シアトルSCCAハウス)
2009年9月にシアトルで開設されたこの施設は、遠方から来る患者と家族のための長期滞在先として、ホテルに代わる選択肢を提供しています。無線LAN、ランドリー、エクササイズルーム、カウンセリング、情報センターなどの設備が整っており、数週間にわたる滞在が可能です。
