疼痛緩和薬
転移性骨がんはがん性疼痛の主要な原因の一つです。医師はまず、処方箋不要の鎮痛薬や理学療法などの非薬物療法から開始することを勧めます。効果が不十分な場合は、コデイン、ヒドロコドン、モルヒネ、オキシコドンといったオピオイドが使用されます。オピオイドはがん性疼痛に対して最も効果的とされています。
骨の健康改善
骨腫瘍は骨を弱め、骨折リスクを高めます。ビスホスホネート系薬剤は骨を強化し、血中カルシウムの上昇を抑制、疼痛を軽減し、骨破壊の進行を遅らせます。代表的な薬剤にアルンドロン酸(商品名:Fosamax)やイバンドロン酸(商品名:Boniva)があります。通常、3〜4週間ごとに静脈内投与が行われます。
放射性医薬品
がんが複数の骨に転移している場合、放射性医薬品が選択肢となります。これらは静脈注射で投与される放射性同位体を含み、外部放射線療法と同様の作用で腫瘍細胞を破壊します。1回の投与で最大1年程度疼痛が緩和され、必要に応じて再投与が可能ですが、2回目以降の効果は初回ほど高くないことがあります。
化学療法
化学療法は全身循環を通じてがん細胞を攻撃し、骨転移腫瘍の縮小や疼痛緩和に寄与します。使用する薬剤は原発がんの種類や、既に受けた化学療法の履歴に応じて決定されます。
その他の薬剤
前立腺がんや乳がんなど、ホルモン依存性のがんが原因で骨転移が起きている場合、ホルモン療法が行われます。これは腫瘍の成長を促すホルモンの産生や作用をブロックするものです。また、免疫チェックポイント阻害薬などの免疫療法も、免疫系ががん細胞を攻撃するように促す目的で使用されます。
