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放射線治療による副作用と対策

放射線治療は高エネルギーの放射線を用いてがん細胞のDNAを損傷させ、増殖や分裂を抑える治療法です。しかし、照射範囲にある正常細胞も影響を受けるため、様々な副作用が生じることがあります。以下では主な副作用とその対策をまとめました。

脱毛

照射部位の毛根が放射線により損傷すると脱毛が起こります。治療が終了すれば多くの場合は毛が再び生えてきます。治療中はヘアドライヤーやヘアアイロン、ヘアスプレー、ジェル、ムースなどの使用は頭皮への刺激となり、脱毛を早める可能性があるため控えてください。

口腔トラブル

頭部や頸部に照射した場合、口腔粘膜や唾液腺が損傷し、口内炎、味覚変化、ドライマウスなどが起こります。治療中は口内を毎日チェックし、異常を早期に発見しましょう。水分をこまめに摂取し、口腔内を清潔に保ち、柔らかい食事を心がけることが大切です。

下痢

腹部・腸・大腸のがんに対する放射線は腸管の正常細胞を傷つけ、下痢を引き起こすことがあります。水分補給と清潔を保ち、消化しやすい食事(例:バナナ、米、リンゴソース、トーストの「BRAT」食)を少量ずつ頻回に摂取してください。症状が続く場合は医師に相談し、必要に応じてロペラミド等の薬剤を使用します。

尿路トラブル

膀胱や前立腺がんの放射線治療は尿路を損傷し、排尿時の痛み、血尿、頻尿、膀胱痙攣、失禁、膀胱炎などを引き起こすことがあります。多くは治療終了後2か月以内に改善します。水分を十分に取り、カフェインやタバコは控えましょう。

性機能障害

性器が照射されると不妊や勃起障害などのリスクが高まります。将来的に子どもを望む場合は、治療前に精子や卵子の採取を医師に相談してください。また、ホルモンバランスの変化や性欲低下も起こり得ますので、パートナーと十分にコミュニケーションを取ることが重要です。

皮膚トラブル

照射部位の皮膚は赤み、腫脹、乾燥、水疱、はがれなどの症状が出やすく、特に「湿性反応」と呼ばれる早期に皮膚がはがれる状態になることがあります。柔らかい素材の衣服を着用し、部屋を適度に涼しく保ち、医師が推奨するスキンケア製品のみを使用してください。日光は避け、日焼け止めで保護することも大切です。

まとめ

放射線治療はがんに対する有効な治療法ですが、副作用への適切な対策が治療の成功と生活の質を保つ鍵となります。異常を感じたら速やかに医療スタッフに相談し、指示に従ってケアを行いましょう。

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