がんとは?

がんは、増殖が速く他の部位へ転移し得る異常細胞が集まってできる腫瘍です。米国国立がん研究所によると、がんの種類は100種以上あり、臓器に侵入したり、血流やリンパを介して遠隔部位へ広がる(転移)ことがあります。侵襲性が高いがんは、腫瘍部位から近くの臓器へも浸潤します。

新補助化学療法(ネオアジュバント)とは

腫瘍が大きすぎてすぐに手術が困難な場合、まず化学療法で腫瘍を縮小させます。乳がんの炎症性タイプや、乳腺小葉に広がった大きな腫瘍などが代表例です。腫瘍が小さくなることで、手術が低侵襲になり、術後の回復も早まります。

新補助化学療法のメリット

最大の利点は腫瘍サイズの減少です。乳がんでは、全摘出(全乳房切除)から腫瘍のみを切除する乳房温存手術へと変わることがあります。腫瘍が縮小すれば、必要な組織除去量が減り、再建手術の負担も軽減されます。また、治療開始直後から腫瘍の変化をモニタリングでき、効果がすぐに確認できます。

クリーンマージン(切除断端の確保)

大きな腫瘍は近隣臓器や組織に接触していることが多く、十分な切除断端(クリーンマージン)を確保しにくいです。腫瘍が縮小すれば、外科医は腫瘍周囲に余分な正常組織を確保しやすくなり、完全切除の成功率が上がります。

補助化学療法(アジュバント)との違い

補助化学療法は手術後に行われ、残存する可能性のあるがん細胞を根絶し再発を防ぐことが目的です。新補助化学療法は手術前に腫瘍を縮小させることが目的で、使用する薬剤は同じでも治療の意図が異なります。