肺がんの原因と治療法
概要
肺がんは男女ともに2番目に多いがんで、毎年新たに診断されるがんの約15%を占めます。昨年だけでも20万人以上が肺がんと診断されました。早期発見と適切な治療が予後を大きく左右します。
罹患率とリスク
- 肺がんは主に高齢者に多く、米国では診断の約2/3が65歳以上です。45歳未満の患者は全体の3%未満です。
- 男性の生涯リスクは約1/13、女性は約1/16です。喫煙者は非喫煙者の約10倍の罹患率です。
- 黒人男性は白人男性に比べ約40%高いリスクがありますが、男女間の人種差はほぼ同等です。
死亡率と生存者数
- 肺がんはがん死亡者の約29%を占め、最も致死的ながんです。2008年の死亡者数は約16万1千人で、乳がん・大腸がん・前立腺がんを合わせた数を上回ります。
- 米国には約40万人の肺がんサバイバーがいると推定され、早期発見と治療が生存率向上に寄与しています。
主なタイプ
- 非小細胞肺がん(NSCLC)は全肺がんの約80%を占め、喫煙歴の有無に関わらず発症します。
- 小細胞肺がん(SCLC)は約20%で、ほぼ喫煙が原因です。
原因
- 喫煙は最大のリスク要因で、喫煙者は非喫煙者の10倍の罹患リスクがあります。禁煙するとリスクは10年で1/3~1/2に低下します。
- ラドンガスへの曝露も重要で、全肺がんの約12%はラドンが原因とされています。市販のラドン検査キットや専門業者による測定で確認できます。
治療法
治療はがんのタイプとステージ(I〜IV)により異なります。
- 手術:腫瘍が局所にとどまる場合は部分切除または全肺切除が行われます。
- 化学療法・放射線療法:手術後の補助療法として、または手術が不可能な場合に実施します。小細胞肺がんでは化学療法と放射線が主な治療です。
- 脳転移予防:肺がんは脳へ転移しやすく、転移が確認されていなくても予防的に放射線を行うことがあります。
治療効果と予後
- 胸腔内にとどまる小細胞肺がんは、化学療法+放射線で80〜90%の反応率があります。
- 転移がある場合、非小細胞肺がんの寛解率は15〜40%、小細胞肺がんは50〜60%です。
- 再発時は別剤の化学療法で症状緩和と生存期間の延長が期待されます。
- 非小細胞肺がん患者に対し、寛解後も予防的な化学療法を継続することで再発リスクを低減できる可能性があります。
