ワクチン接種でがん予防:子宮頸がんと肝臓がんの最新情報
がん予防に関するワクチンの概要
世界で子宮頸がんは女性のがん死亡原因の第2位です。米国だけでも約1万人の女性が子宮頸がんと診断され、肝臓・胆管がんは約1万4千人が新たに診断されています。ワクチン接種はがん予防の有力な手段ですが、すべての薬剤に副作用のリスクがあります。本稿では子宮頸がんと肝臓がんの予防に使われる主なワクチンとその注意点を解説します。
Gardasil(ヒトパピローマウイルスワクチン)で子宮頸がんを予防
米国では、11〜12歳の女子にGardasilの接種が推奨されていますが、9歳からでも接種可能です。性行為開始前に接種することで最も高い予防効果が得られます。26歳までの性経験のある女性でも接種は可能ですが、すでに感染したHPVタイプに対しては完全な保護は期待できません。
テキサス州は学齢期の女子に対し、このワクチン接種を義務付けた初の州です。
接種スケジュールと禁忌
- 3回の接種が必要です。1回目は上腕または大腿部に投与し、2回目は2か月後、3回目はさらに4か月後に行います。追加のブースターが必要かは現在調査中です。
- 急性疾患にある方、酵母アレルギーがある方は接種を避けてください。妊娠中または妊娠を計画している方も接種は推奨されません。
Gardasilの副作用と注意点
- 接種部位の疼痛や発赤、頭痛、発熱が報告されています。
- 稀に意識消失や痙攣、視力一時低下、筋力低下、脳浮腫、最悪の場合死亡例も報告されています。
- ワクチンに含まれる成分の一つ、ホウ酸ナトリウムはかつて殺鼠剤として使用されたことがあります。
Cervarix(別のHPVワクチン)
2007年に登場したCervarixは、Gardasilに代わるHPVワクチンとして期待されていますが、英国で接種した若年女性にめまい、しびれ、発熱、筋力低下といった深刻な副作用が報告されています。FDAは承認を検討中です。
B型肝炎ワクチンで肝臓がんを予防
B型肝炎ウイルスは肝臓がんの主要なリスク因子です。1980年代初頭に世界中で接種が始まり、3回の接種スケジュール(出生直後、1歳までに2回の追加接種)で免疫が形成されます。米国癌協会は、子どもへの予防接種を最も効果的ながん予防策として推奨しています。
注意点
- 一部の研究者は、B型肝炎ウイルス自体が肝臓がんを引き起こす可能性を指摘していますが、ワクチン接種は感染リスクを大幅に低減します。
