子宮頸がんのリスク要因とは
子宮頸がんは、子宮の上部と膣をつなぐ子宮頸部に発生する、予防可能ながんです。早期に診断・治療すれば高い治癒率が期待できるため、女性は定期的にパップスメア(子宮頸がん検診)を受けることが重要です。30歳以上の女性に多く見られますが、初性交渉の2年後、または18歳から年に1回の検診が推奨されています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)
HPVは子宮頸がんの最大のリスク因子です。米国がん協会によると、がんを発症するにはまずHPVに感染している必要があります。特にHPV16・18は全症例の約2/3を占める高リスク型です。ワクチン(ガーダシル)は11〜26歳の女性に接種が推奨され、感染予防に効果があります。
喫煙
喫煙女性は非喫煙者の約2倍のリスクがあります。タバコに含まれる発がん性物質が子宮頸部のDNAを損傷し、がん化を促進します。また、喫煙は子宮頸部の細胞を弱め、感染や異常増殖を招きやすくします。
HIV・クラミジア感染
HIV感染者は免疫力が低下しているため、子宮頸がんのリスクが高まります。そのため、HIV陽性の女性は半年に1回のパップスメアが推奨されます。過去または現在のクラミジア感染もリスクを上昇させます。
経口避妊薬(ピル)
米国がん協会の推計では、5年以上ピルを使用した女性は子宮頸がんリスクが約2倍になりますが、使用を中止して10年経てばリスクは通常レベルに戻ります。ピルは卵巣がんリスク低減や月経改善などの利点もあるため、医師と相談して適切に選択しましょう。
遺伝
がんは遺伝的要因も関与します。近親者に子宮頸がんの既往がある場合、本人のリスクは2〜3倍に上昇します。また、HPV感染に対する抵抗力が低い遺伝的状態も報告されています。家族歴がある場合は、医師の指示に関わらず定期的な検診を受けることが重要です。
