小児のリンパ腫(ホジキン型・非ホジキン型)
概要
小児に最も多いリンパ系がんは、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類です。リンパ腫はリンパ節やリンパ管に発生する悪性腫瘍で、血液循環や免疫系に関わります。リンパ節は腋窩、顎下、胸部、鼠径部などに分布し、感染や炎症で腫れることがありますが、がんの場合は異常に大きく増殖します。
原因
リンパ腫の正確な原因は不明ですが、免疫機能が低下している子どもや自己免疫疾患を持つ子どもはリスクが高まるとされています。
主な症状
主な症状は以下の通りです。
- 夜間の大量の発汗
- 原因不明の発熱
- 体重減少、食欲不振
- かゆみを伴う皮膚の変化
- 首、腋窩、鼠径部のリンパ節腫脹(痛みは少ないが圧迫で不快感)
診断方法
小児のリンパ腫は主にリンパ節の生検で診断されます。局所麻酔または全身麻酔下でリンパ節の一部組織を採取し、病理医が顕微鏡で癌の有無とタイプを判定します。この情報は小児腫瘍医が治療計画を立てる上で重要です。
治療法
治療の中心は化学療法です。経口投与、静脈内注射、髄腔内投与、皮下投与など様々な方法で行われます。必要に応じて放射線療法を併用し、広範囲の腫瘍に対処します。小児(20歳未満)におけるリンパ腫の発生率は全癌症例の約3%、小児癌全体の約10%で、近年増加傾向にあります。生存率は70〜90%と比較的高いです。
