ホジキンリンパ腫と共に生きる
罹患しやすい人は?
米国がん協会(ACS)によると、2009年の新規ホジキンリンパ腫患者は約8,510人と推定されています。年齢層は幅広く、15〜40歳の若年成人と55歳以上の高齢者に多く見られます。子どもや思春期の患者は全体の10〜15%です。
診断
主な症状は、首や腋窩、鼠径部に痛みのない腫れ、繰り返す発熱、激しい寝汗、原因不明の体重減少、極度の倦怠感、かゆみ、咳や呼吸困難などです。これらは他の病気と似ているため、医師はまず全身の身体診察を行い、血液検査や腫れたリンパ節の生検を実施します。必要に応じてCT、MRI、PET検査も行われます。
診断後は癌の進行度をステージI〜IVで評価します。ステージIは単一のリンパ節領域または単一臓器に限局し、ステージIVは複数の臓器や組織に転移している状態です。
治療法
ステージI・IIでは、局所放射線療法単独、または化学療法との併用が行われます。ステージIII・IVでは、化学療法単独または放射線との併用が一般的です。治療に反応しない再発例では、幹細胞移植(SCT)による高用量化学療法が検討されます。入院中だけでなく退院後のサポート計画も重要です。
治療中の感染リスクへの対処
治療期間中は免疫力が低下するため、手洗いを徹底し、接触者にも手洗いを促します。また、大勢の人が集まる場所や風邪などの症状がある人との接触は避けるよう指導されています。
吐き気・嘔吐への対策
強い吐き気や嘔吐が続く場合はすぐに医療スタッフに相談しましょう。抗嘔吐薬が有効です。食事は少量ずつ、液体は食前後1時間を空けて摂取し、甘いものや揚げ物、脂っこい食べ物は控え、匂いが少ない冷たい食品を選びます。
ホジキンリンパ腫の予後
白血病・リンパ腫協会のデータによれば、ホジキンリンパ腫は最も治癒率の高い癌の一つです。1999〜2005年の5年相対生存率は86%で、45歳未満の患者は91.8%に達しています。
メンタルヘルスのケア
高い生存率があるものの、診断は大きな不安を伴います。CancerCompassは、ソーシャルワーカー、カウンセラー、心理士、宗教関係者などに相談することを推奨しています。多くの腫瘍センターでは、精神科医や臨床心理士が在籍し、患者の心理的サポートを提供しています。
