ホジキンリンパ腫の診断と治療概要
リンパ系の役割と構造
リンパ系は体内の水を浄化するフィルターのような働きをし、細菌やがん細胞を除去します。血管と似た管からなり、リンパ節が多数分布しています。腋窩、首、胸骨の裏側、鼠径部などにある小さな腺であるリンパ節は、感染と闘う際に腫れや痛みを伴うことがあります。
ホジキンリンパ腫の原因
ホジキンリンパ腫(ホジキン病)の正確な原因は不明ですが、以下のリスク要因が指摘されています。
- 伝染性単核球症(モノヌクレオーシス)感染歴
- 免疫不全(HIV/AIDS など)や免疫抑制状態
- 男性に多く、思春期から30代前半、または50代以降に発症しやすい
- 家族歴や遺伝的要因の可能性
主な症状
初期症状はインフルエンザ様で、次のような症状が現れます。
- 発熱、夜間の発汗
- 喉の痛み、倦怠感
- 鼻血や呼吸困難(まれに)
- 症状が全く出ないケースもあります
異常な症状が続く場合は早めに医師の診察を受けましょう。
診断の流れ
ホジキンリンパ腫の確定診断には以下の検査が行われます。
- 血液検査、X線、CT、MRI などの画像診断
- 異常が認められた場合はリンパ節生検を実施し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認
- がんが認められたら、さらに全身評価を行い病期(ステージ)を決定します
治療法と経過管理
診断が確定したら、放射線療法と化学療法を組み合わせた治療が一般的です。
- 放射線療法:腫瘍縮小とがん細胞の死滅を目的に、外部または内部から照射
- 化学療法:抗がん剤でがん細胞を殺し、腫瘍を縮小
- 進行した場合は両方を併用し、治療効果を高めます
治療後は定期的なフォローアップが必要です。寛解状態でも再発のリスクがあるため、長期的な観察が推奨されます。
