ラクロス脳炎(LACV)とは?
概要
ラクロス脳炎(La Crosse encephalitis、略称LACV)は、蚊が媒介するウイルス感染症で、脳や脊髄の膜に炎症を起こすことがあります。主に米国中西部・北東部で見られ、夏から初秋にかけて蚊が活発になる時期に発生しやすいです。
症状
症状は個人差がありますが、軽度のものから重篤な神経症状まで幅広く現れます。
軽い症状
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- 筋力低下
- 意識混濁
重篤な神経合併症
- 脳炎(脳の炎症)
- 髄膜炎(脳・脊髄の膜の炎症)
- 痙攣
- 麻痺
- 昏睡
- 最悪の場合、死亡
治療法
ラクロス脳炎に対する特効薬はありません。治療は症状緩和と合併症予防が中心です。
- 安静と十分な水分補給
- 解熱鎮痛剤や抗炎症薬の使用
- 重症例では入院し、集中治療や呼吸管理が必要になることもあります
予防策
蚊に刺されないことが最も効果的な予防法です。以下の対策を実践しましょう。
- DEETやピカリジン配合の虫除けを使用する
- 屋外では長袖・長ズボンを着用する
- 蚊が活発になる薄暮(夕暮れ)や夜明けは屋内にいる
- 庭や敷地内の水たまり(バードバス、子供用プールなど)を除去し、蚊の繁殖を防ぐ
- 寝具に蚊帳や防蚊ネットを使用する
受診の目安
上記の症状が現れたら、早めに医療機関を受診してください。早期診断と適切な対症療法により、重篤な合併症のリスクを低減できます。
