慢性リンパ性白血病(CLL)の治療法
慢性リンパ性白血病(CLL)は、骨髄が過剰に白血球を産生するがんです。中年以降の成人に多く見られ、子供への発症は稀です。治療法や予後は、病期、血球数、転移の有無などによって異なります。
経過観察(Watchful Waiting)
病期が早期で症状がほとんどない場合、すぐに治療を開始しないことがあります。この場合、定期的に血液検査や画像検査を行い、病状の進行を慎重にモニタリングします。中高年の患者が多いため、治療のリスクとベネフィットを慎重に比較検討します。
化学療法(Chemotherapy)
化学療法は単剤で行うことが多く、副作用リスクを抑えます。フロリダ大学シャンズがんセンターによると、CLLでよく使用される薬剤はLeukeran(クロラムブシン)、Fludara(フルダラビン)、Campath(アルムツズマブ)、Treanda(イダルチニブ)です。若くて体力のある患者には、Rituxan(リツキシマブ)+Fludara+Cytoxan(シクロホスファミド)といった併用療法が選択されることもあります。これらの薬はがん細胞の増殖を阻止し、死滅させる働きがあります。
放射線療法(Radiation Therapy)
外部からの放射線ビームをリンパ節や脾臓に照射し、腫大したリンパ節や脾腫による症状を緩和します。放射線療法が効果を示さない場合は、脾臓の外科的切除が検討されます。
単克抗体療法(Monoclonal Antibody Therapy)
単克抗体は実験室で作製された抗体で、がん細胞やがんの増殖を助ける正常細胞を標的にします。抗体単独でがん細胞を攻撃するほか、薬剤や放射性物質、毒素を結合させてがん細胞内部に運び、破壊します。
臨床試験(Clinical Trials)
新薬や新しい治療法、既存薬剤の併用効果を検証するために、臨床試験に参加することができます。経過観察中の患者や、再発・既存治療に効果が見られない患者にとって、臨床試験は有望な選択肢となります。
