CLL(慢性リンパ性白血病)の遡及給付とは?
米国退役軍人省(VA)は、戦争中に使用された除草剤が原因とされる様々な疾患の長期的な調査を行っています。対象となる疾患には、パーキンソン病、毛細血管白血病、慢性B細胞白血病、虚血性心疾患などがあります。その中でも、ベトナム戦争の退役軍人に多く見られる慢性リンパ性白血病(CLL)は、詳細な研究の結果、遡及的な給付の対象となりました。
慢性リンパ性白血病(CLL)とは
CLLは白血病の主要な4タイプのひとつで、進行が緩やかです。過剰な白血球が産生され、症状として体重減少、倦怠感、呼吸困難、頻繁な感染症などが現れます。治療は診断時期や病期により異なり、回復の見込みは患者の年齢、健康状態、病期に左右されます。
医学的調査結果
米国医学研究所(IOM)の委員会によると、エージェントオレンジなどの除草剤に曝露したことがCLLのリスクを高めるという十分な証拠が示されています。東南アジアで勤務したベトナム戦争退役軍人約310万人のうち、年間約560件の新規CLL症例が報告されています。CLLは主に50歳以上の成人に発症し、毛細血管白血病は稀なCLLの一形態と位置付けられています。
遡及給付の概要
IOM委員会は、CLLがエージェントオレンジと因果関係があると結論付け、退役軍人に対する給付を認めました。遡及給付は、VAが請求を受理した日以前の期間について支払われ、退役軍人が死亡している場合は配偶者や子ども、親が受給できます。予想総支出は約34億ドルで、86,069人のベトナム戦争退役軍人がCLLや他の推定疾患に対して給付を受ける資格があります。給付額は障害の重症度(10%〜100%)や婚姻状況、扶養家族の有無に応じて算出され、他の給付と併用される場合は調整されます。
