前骨髄球性白血病(APL)の治療法と予後
定義
前骨髄球性白血病(APL)は、骨髄が異常な白血球を過剰に産生し、正常な赤血球の産生が阻害される血液癌です。症状として、原因不明の体重減少、貧血、出血やあざができやすい、息切れ、倦怠感、感染症に対する感受性の増加などがあります。
治療法
主な治療は以下の3つです。
- 全トランスレチノイン酸(ATRA)投与
- 幹細胞移植
- 三酸化ヒ素(arsenic trioxide)投与
中でもATRA療法が最も高い効果を示します。
ATRA療法の仕組み
ATRAは骨髄内の異常白血球を成熟した白血球へ分化させ、増殖を停止させます。これにより赤血球の産生が妨げられなくなります。ATRAは単独よりも化学療法と併用した方が効果的です。
ATRAの副作用
主な副作用はレチノイン酸症候群です。症状は体重増加、重度の息切れ、血圧低下、発熱などです。発症した場合は、強力な免疫抑制剤であるデキサメタゾンで対処します。
予後
ATRA治療により90%以上の患者が寛解に至ります。さらに化学療法と併用すれば、約75%の患者が完全に治癒します。
