肝臓がん患者に見られる出血部位
肝臓がんが進行すると、さまざまな部位で出血が起こります。主な出血部位とそのメカニズムを以下にまとめました。
1. 肝動脈
肝動脈は酸素豊富な血液を肝臓へ供給します。腫瘍が拡大すると動脈を侵食・破壊し、出血が生じることがあります。
2. 門脈
門脈は腸や腹部臓器からの血液を肝臓へ運びます。がんが門脈を圧迫・侵入すると血流が滞り、圧力上昇に伴う出血が起こります。
3. 肝内胆管
胆管は肝臓から胆嚢・腸へ胆汁を運搬します。がんが胆管を閉塞または侵食すると胆汁漏れとともに出血が起こることがあります。
4. 肝被膜(カプセル)
肝臓は薄い被膜(肝被膜)で覆われています。腫瘍が被膜を越えて拡がると、腹腔内に出血が生じることがあります。
5. 消化管
稀にがんが食道・胃・腸まで転移し、消化管内で出血を引き起こすことがあります。
6. その他の部位
まれに肺など遠隔臓器へ転移し、そこでも出血や合併症が見られることがあります。
