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手術不能肺がんに対する放射線治療

米国放射線学会(RSNA)によると、手術が不可能な肺がんや他の部位へ転移した肺がん患者は、がん細胞を破壊し症状緩和を目的として放射線療法が行われます。手術ができない場合は、放射線単独、または化学療法と併用して実施されます。

放射線療法の基本

手術不能な肺がんに対する放射線治療の目的は、がん細胞をできるだけ多く壊すことです。その際、周囲の正常組織へのダメージを最小限に抑え、危険な副作用を防ぎます。脳や他の遠隔部位へ転移した肺がんにも放射線が用いられます。RSNAは、通常6週間にわたって複数回に分けて照射することが一般的としています。従来の放射線治療は、X線ビームを腫瘍に直接照射します。

定位体幹部放射線療法(SBRT)

比較的新しい技術である定位体幹部放射線療法(Stereotactic Body Radio Therapy, SBRT)は、手術ができない肺がん患者に対し、非常に高線量の放射線を照射します。SBRTは、腫瘍と呼吸による動きを追従する多数の高精度ビームを集中させ、通常3〜5回の治療で完了します。

外部ビーム照射と近接照射(ブラキセラピー)

外部ビーム照射は、肺がんや転移がん全般に広く用いられ、腫瘍に直接ビームを当てます。一方、近接照射は細いチューブを通じて放射性シードを腫瘍部位に直接配置します。気道が閉塞するほどの転移がある場合や、肺中心部に手術不能な腫瘍がある場合に有効です。

転移性肺がんへの放射線治療

メリーランド大学医療センター(UMMC)によれば、肺がんが脳に転移した場合、外科的切除が不可能であれば放射線療法が主な治療法となります。また、臨床試験では放射線を用いて脳転移の予防を目指す研究も進められています。

非小細胞肺がん(NSCLC)

非小細胞肺がんの一部例では、腫瘍全体を外科的に除去できないことがあります。その際、化学療法に加えて、数週間にわたり低線量の放射線を1日数回投与することがあります。

緩和的放射線治療

根治が望めない場合、放射線は症状緩和の目的で使用されます。呼吸困難などの症状を軽減し、化学療法と併用して生活の質を向上させます。

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