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非喫煙者における肺がんリスク要因

病態生理

肺がんは、細胞内の遺伝子変異により制御不能な増殖が起こり、腫瘍が形成されます。人体は腫瘍抑制因子(ホルモンや免疫系)を備えており、変異細胞を検知・除去しますが、これらが機能しなくなると腫瘍が急速に成長します。

肺がんは主に「腺がん」「大細胞がん」「非小細胞がん」の3タイプに分類され、非小細胞がんが全症例の約4割を占めます。

症状

持続的な咳や血痰、嚥下困難、頻繁な肺炎、声のかすれ、呼吸困難、肩・背中・胸部の痛みなどが典型的です。がんが転移すると、脳・骨・肝臓・骨髄など他部位にも痛みが現れます。

リスク要因

喫煙と受動喫煙が最大のリスクですが、ラドンや大気汚染などの環境因子も関与します。

食品中の無機リン(Pi)も肺がんリスクを高めることが報告されています。チョコレート、野菜、卵、小麦製品、トウモロコシ、大豆、牛乳など自然に含まれるほか、加工肉、炭酸飲料、ベーカリー製品、ソフトチーズ、アイスクリーム、ケチャップ、マヨネーズ、菓子類、冷凍食品などにも添加されます。Piは腫瘍の増殖を促進し、腫瘍抑制因子のレベルを低下させます。

結核やそれに類似した肺疾患も組織破壊と再生を伴い、遺伝子変異のリスクを高めます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)歴がある人は肺がんの罹患率が高いことが示されています。男性肺がん患者の75%、女性の50%がCOPD既往と報告されています。

男女差

米国では女性の肺がん発症率が男性を上回っていますが、死亡率は男性の方が約2倍高いとされています。

一方、卵巣摘出術(両側卵巣除去)が肺がんリスクを増大させる可能性があります。卵巣から分泌されるホルモンは女性の健康維持に重要で、摘出後の肺がん発症リスクが26%上昇し、死亡リスクが31%増加するという研究結果があります。

結論

肺がんは喫煙以外にも、食品添加物や環境汚染、既往症など多様な要因で発症します。喫煙を避けることは最も効果的な予防策ですが、他のリスクも認識し、生活習慣や環境に配慮することが重要です。

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