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肺がんの化学療法:主要な薬剤の種類と特徴

米国疾病予防管理センターによると、毎年30万人以上が肺がんと診断されています。肺がんは局所・遠隔組織への浸潤や予防・治療法の限界、細胞増殖の制御困難、分化制御の欠如など、がん治療において特に難しい課題を抱えています。喫煙や有害化学物質などが主な原因です。化学療法はがん細胞の増殖を阻止する薬物療法の一つです。

トポイソメラーゼ阻害剤

DNAの二本鎖を分離・複製させる酵素であるトポイソメラーゼの働きを阻害し、DNA損傷を引き起こすことで肺がん細胞を死滅させます。代表薬はカムトサール(イリノテカン)やヒュカムチン(エトポシド)などで、他の化学療法薬と併用されることが多いです。

アルキル化剤

DNAにアルキル基を付加して構造を乱し、細胞死を誘導します。ただし正常細胞にも毒性が強く、骨髄抑制や白血病、卵巣機能障害(不妊)などの副作用があります。

有糸分裂阻害剤

植物アルカロイドなど自然由来の成分が多く、がん細胞の有糸分裂を妨げて増殖を抑制します。微小管の重合を阻害し、チューブリンタンパク質の機能を抑えることで細胞分裂を停止させます。

アントラサイクリン系抗生物質

ストレプトマイセス属から抽出された抗腫瘍抗生物質で、DNAの構造を破壊し複製を阻害します。代表的な薬剤はドキソルビシンやエピルビシンです。心障害や嘔吐といった副作用が報告されています。

抗代謝薬

DNA合成に必要な代謝経路を直接阻害し、腫瘍細胞の増殖を抑えます。メトトレキサート、ヒドロキシウレア、6-メルカプトプリンなどが代表例です。感染症や出血傾向が起こりやすく、尿・血液検査で副作用をモニタリングします。

各薬剤は作用機序や副作用が異なるため、患者の状態やがんの進行度に合わせた組み合わせが重要です。医師と相談しながら最適な治療法を選択しましょう。

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