扁平上皮癌(肺)の治療法
扁平上皮癌は、肺の気管支に近い場所にある薄く平らな上皮細胞(扁平上皮)から発生するがんで、非小細胞肺がん(NSCLC)の一種です。喫煙や有害化学物質への曝露が主なリスク要因とされています。診断時の進行度により治癒率は大きく異なります。
扁平上皮癌のステージ
- ステージ0:がんは肺の内膜に限局。
- ステージ1:肺内部にがんがとどまり、近傍リンパ節へは転移なし。
- ステージ2:原発部位近くのリンパ節へ転移。
- ステージ3:遠隔リンパ節や周囲組織へ拡がり。
- ステージ4:脳・肝臓・他肺など他臓器へ転移。
手術療法
がんが肺や近傍リンパ節にとどまっている場合、手術が第一選択となります。腫瘍の位置と範囲に応じて、以下の3つの手術が行われます。
- 部分切除(セグメント切除・ウェッジ切除):がんがある小さな部分だけを切除。
- 肺葉切除(ロブectomy):肺の1葉全体を切除。
- 全肺切除(ペノンectomy):がんがある肺全体を切除。
米国国立医学図書館のデータによると、ステージ1〜2の患者では手術により50%以上の治癒が期待できるとされています。
放射線療法
放射線療法はがん細胞の増殖を抑えるために、制御された放射線を照射します。外部照射と内部照射の2種類があります。
- 外部放射線:専用装置で腫瘍部位に集中的に照射。早期から中期のステージで根治的に使用され、進行期には疼痛緩和目的でも用いられます。
- 内部放射線(ブラキセラピー):腫瘍内部に放射性ペレットを埋め込む方法。主に進行期に適用されます。
化学療法
化学療法は抗がん剤で既存のがん細胞を死滅させ、新たながん細胞の増殖を防ぎます。がんが肺を超えて転移した中期・後期に使用され、放射線療法と併用されることが多いです。
治療結果と見通し
早期に手術が可能な段階では治癒率が最も高くなります。ステージ3でも一定の効果が期待できるものの、治癒率は大幅に低下します。ステージ4では根治は難しく、治療の目的は生活の質をできるだけ長く維持することにシフトします。
