肺がんのステージング(病期分類)についての解説
肺がんのステージングとは、がんが体内にどれだけ広がっているかを診断することです。この情報は、患者に最適な治療法を決定するために重要です。
肺がんのステージング
小細胞肺がんは主に「限定期」と「広範期」の2つに分けられます。限定期はがんが一側の肺にとどまり、肺膜や心膜嚢に侵入していない状態です。一方、非小細胞肺がんはTNM(腫瘍・リンパ節・転移)分類に基づいてステージングされます。
TNM分類とは
TNMは Tumor(腫瘍)、Nodes(リンパ節)、Metastasis(転移)の頭文字を取ったもので、これら3つの要素の組み合わせで病期が決まります。
腫瘍(T)
- T1:腫瘍径が3cm以下で、主気道に達していない。
- それ以上のT分類では、腫瘍のサイズだけでなく、胸部のどの部位や臓器に浸潤しているかも考慮されます。
リンパ節(N)
- N0:リンパ節転移なし。
- N1〜N2:胸部同側のリンパ節へ転移。
- N3:対側の鎖骨上リンパ節など、遠位のリンパ節へ転移。
転移(M)
- M0:他臓器への転移なし。
- M1:遠隔転移あり。
ステージの組み合わせ例
例として、T1 N0 M0 はステージⅠAに相当し、腫瘍が小さく転移やリンパ節転移がない早期肺がんです。ステージIVは最も進行した状態で、M1 が含まれるすべての組み合わせ(T任意、N任意、M1)です。ステージⅠB から IIIB はすべて M0 で、T と N の組み合わせにより細分化されます。
