肺のすりガラス様間質性肺疾患とは?
すりガラス様間質性肺疾患とは
すりガラス様(ground-glass)間質性肺疾患は、高分解能CTで肺の密度が増した領域が認められるが、肺構造は保たれ、実質的な肺実変や腫瘤は認められない疾患群です。以下のようなさまざまな間質性肺疾患で頻繁に見られます。
- 特発性肺線維症(IPF)
- サルコイドーシス
- 非特異的間質性肺炎(NSIP)
- 過敏性肺炎
- 急性間質性肺炎(AIP)
- 整理性肺炎(OP)
- 薬剤性肺障害
- 放射線肺炎
- リンパ管筋腫症(LAM)
「すりガラス」という呼称は、CT画像上で見えるぼんやりとした不透明感が、ガラスをすりつぶしたように見えることから名付けられました。これは肺胞間質に液体や細胞浸潤が増えることで組織密度が上がるためです。
臨床症状
基礎疾患により症状は異なりますが、一般的に次のような訴えがみられます。
- 呼吸困難
- 咳嗽
- 倦怠感
- 胸痛
- 体重減少
- 肺音のクラックル音
治療方針
治療は原因疾患に依存します。軽度で無症状の場合は経過観察のみで済むことがありますが、症状が出ている場合は以下のような対策が取られます。
- 原因疾患に応じた薬物療法(ステロイド、免疫抑制剤など)
- 酸素吸入療法
- 進行したケースでは肺移植の検討
