リンパ球増加症(リンパ血症)とは?
リンパ球増加症(リンパ血症)とは
リンパ球増加症(英語: lymphasemia)は、血液中のリンパ球が異常に増加した状態を指します。リンパ球は免疫系で重要な役割を果たす白血球の一種で、通常は全白血球のわずかな割合しか占めません。血中リンパ球が著しく増えると、何らかの基礎疾患が隠れている可能性があります。
主な原因
- 慢性リンパ性白血病(CLL):骨髄で異常なリンパ球が過剰に産生されるがんです。
- リンパ腫:リンパ節や脾臓、胸腺、骨髄などリンパ系に発生するがん。特に慢性リンパ性白血病/小細胞性リンパ腫(CLL/SLL)でリンパ球が増加します。
- ウイルス感染:伝染性単核球症(EBウイルス)やサイトメガロウイルス(CMV)感染など、免疫応答でリンパ球が増えることがあります。
- 脾臓摘出後(脾臓除去術):脾臓は古くなった赤血球やリンパ球を除去する役割があるため、摘出後に一時的にリンパ球が増えることがあります。
- 自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどで免疫系の異常に伴いリンパ球が増えることがあります。
- 骨髄異常:骨髄異形成症候群など、骨髄の造血機能が乱れるとリンパ球産生が増えることがあります。
- 薬剤・ハーブの副作用:一部の医薬品やハーブ療法がリンパ球数を上昇させることがあります。
症状と診断
リンパ球増加症自体が症状を引き起こすことは少なく、主に基礎疾患に伴う症状が現れます。代表的な症状は以下の通りです。
- 倦怠感・体力低下
- リンパ節の腫脹
- 体重減少
- 発熱・夜間の発汗
- 繰り返す感染症
血液検査でリンパ球数が持続的に高いことが確認されたら、原因疾患の有無を調べるためにさらに詳しい検査(骨髄検査、画像診断、ウイルス検査など)が行われます。
対処法・受診の目安
リンパ球数が持続的に上昇している、あるいは上記のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。原因疾患に応じて、抗がん剤、抗ウイルス薬、免疫抑制薬などの治療が選択されます。
