粘液腫とは何か
粘液腫は、心臓にできる稀な良性腫瘍です。心房(上部の部屋)や心室(下部の部屋)のいずれかに発生し、形状は滑らかで丸みを帯び、サイズは数ミリメートルから数センチメートルまでさまざまです。
良性腫瘍であることの意味
粘液腫はがんではなく、他の臓器へ転移することはありません。しかし、腫瘍が血流を遮断すると、心不全や脳卒中などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
原因とリスク要因
正確な原因は不明ですが、遺伝子変異が関与していると考えられています。女性に多く見られ、30歳から60歳の間で診断されることが多いです。
主な症状
腫瘍の大きさや位置により症状は異なります。無症状の場合もありますが、以下のような症状が現れることがあります。
- 息切れ
- 胸痛
- 倦怠感
- めまい、立ちくらみ
- 失神
- 心拍の乱れ(動悸)
- 咳嗽、喘鳴
- 嚥下困難
これらの症状がある場合は、速やかに医師の診察を受けることが重要です。
診断方法
診断は身体診察に加え、心エコー(超音波検査)やMRIなどの画像検査、必要に応じて生検で行います。
治療と予後
主な治療は外科的に腫瘍を切除する手術です。症状緩和のために薬物療法が併用されることもあります。早期に診断・治療すれば、予後は概ね良好です。
