DLBCL(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)は、非ホジキンリンパ腫の中でも最も頻度が高く、侵攻性の強いがんです。骨髄・胸腺・脾臓・リンパ節などのリンパ系を侵すこの疾患は、適切な治療により約50%以上の患者が完治します。
ステージング
治療を開始する前に、まず疾患のステージを確定します。医師は関与しているリンパ節領域の数と部位、さらに他臓器への転移があるかどうかを評価します。ステージは I、II、III、IV の4段階に分け、IV が最も進行した状態です。また、発熱・体重減少・夜間発汗(B症候群)の有無で「A」または「B」を付けます(例:IIA、IIB)。
限局性DLBCリンパ腫の治療
ステージ I または II の早期例では、化学療法と放射線療法を組み合わせることが一般的です。標準的な化学療法レジメンは CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)で、リツキシマブを加えると R‑CHOP となります。シクロホスファミド・ドキソルビシン・ビンクリスチン・リツキシマブは静脈注射で同日投与し、プレドニゾンは経口で5日間服用します。投与サイクルは21日ごとに3回が目安です。放射線療法が必要な場合は、5日間連続で、3〜4週間にわたり照射します。
進行性DLBCリンパ腫の治療
ステージ III・IV の進行例では、化学療法と免疫療法が中心となります。R‑CHOP が最も頻繁に用いられ、局所例より多くのサイクル(通常6〜8回)を実施します。その他に使用されるレジメン例として、BACOP、m‑BACOD、ProMACE/MOPP、MACOP‑B などがありますが、投与スケジュールは複雑です。
化学療法中は、発熱や血球減少といった副作用に特に注意が必要です。重篤な場合は入院して抗生物質治療が行われます。また、嘔吐・悪心や初回投与時のかゆみ・灼熱感といった症状も見られます。
予後と再発
治療後、約半数の患者が完治しますが、残りの生存率は年齢(60歳以上)、乳酸脱水素酵素(LDH)上昇、身体状態、Ann Arbor ステージ II または IV、複数の外部臓器浸潤などの要因で左右されます。
再発のスクリーニングは重要で、ほとんどは治療開始から2年以内に起こります。再発した場合の生存率は低く、サルベージ化学療法や高用量化学療法+自己造血幹細胞移植が検討されますが、予後は依然として厳しいです。
