リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)とは?
リンパ節腫脹とは
リンパ節腫脹(Lymphadenopathy)とは、リンパ節が腫れる状態を指します。リンパ節は豆状の小さな臓器で、免疫系の一部として体内に多数存在し、特に首、腋窩、鼠径部に多く分布しています。
リンパ節は細菌やウイルス、異物を捕捉・除去する役割を持ち、感染と闘う際に腫れや圧痛を伴うことがあります。
リンパ節腫脹の原因
主な原因は以下の通りです。
- 感染症:風邪やインフルエンザなどのウイルス・細菌感染が最も一般的です。
- 悪性腫瘍:がん細胞は最初にリンパ節へ転移することが多く、数週間以上腫れが続く場合は医師の診断が必要です。
- 自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、シェーグレン症候群などがリンパ節腫脹を引き起こすことがあります。
- 薬剤:抗生物質や抗炎症薬の副作用として起こることがあります。
- その他の疾患:サルコイドーシス、結核、HIV/AIDS なども原因となります。
主な症状
- リンパ節の腫れ(圧痛や硬さを伴うことがあります)
- 発熱・悪寒
- 倦怠感
- 体重減少
- 寝汗
- 食欲不振
診断方法
医師はまず視診・触診を行い、症状や既往歴を聞き取ります。必要に応じて以下の検査が実施されます。
- 血液検査:感染や自己免疫疾患の有無を確認します。
- 画像検査:超音波、CT、MRI でリンパ節の形態や大きさを評価します。
- 生検:リンパ節組織を採取し、顕微鏡で病理学的に検査します。
治療法
治療は原因疾患に応じて決定します。
- 感染症が原因の場合:抗菌薬や抗ウイルス薬が投与されます。
- 悪性腫瘍が原因の場合:手術、化学療法、放射線療法などが選択されます。
- 自己免疫疾患が原因の場合:ステロイドや免疫抑制剤が使用されます。
- 薬剤性の場合:原因薬剤の中止や変更が必要です。
予後
多くの場合、原因が除去されればリンパ節腫脹は自然に改善します。ただし、がんや重篤な免疫疾患などの基礎疾患がある場合は、予後は疾患の進行度に左右されます。
