病理的近視とは?
病理的近視とは
病理的近視(高度近視・変性近視とも呼ばれる)は、-6.00ディオプトリ(D)以上の強い近視で、眼球が過度に伸長し、網膜や脈絡膜に構造的変化をもたらす状態です。重度になると視力低下や失明のリスクが高まります。
主な合併症
- 網膜剥離:網膜が脈絡膜から離脱し、治療が遅れると失明につながります。
- 黄斑変性:中心視力を司る黄斑が変性し、視力低下の主要因となります。
- 緑内障:視神経が損傷し、不可逆的な視野欠損を引き起こします。
- その他:白内障、飛蚊症、斜視なども合併しやすくなります。
診断方法
眼科での総合的な検査により診断します。屈折検査で近視度数を測定し、眼底検査や眼球長さの測定で構造的変化を確認します。
治療と進行抑制
根本的な治癒法はありませんが、進行を遅らせ合併症リスクを低減する治療があります。
- 眼鏡・コンタクトレンズ:屈折矯正により視力を改善します。
- オルソケラトロジー:夜間装着型ハードコンタクトで角膜形状を変え、近視進行を抑制します。
- アトロピン点眼:小児の近視進行を遅くすることが報告されています。
- レーザー手術:屈折矯正や網膜裂孔の治療に用いられます。
定期的なフォローアップの重要性
病理的近視と診断されたら、定期的に眼科を受診し、眼底や視力の変化をモニタリングしましょう。早期発見・早期治療が視力維持に不可欠です。
