免疫電気泳動検査で多発性骨髄腫を示す所見とは?
免疫電気泳動は多発性骨髄腫の診断に欠かせない重要な検査です。この検査で特徴的に認められるのは、血清タンパク電気泳動ゲルのγグロブリン領域に現れる、明瞭で孤立した単クローン性スパイク(はっきりとしたバンド)です。このスパイクは、悪性形質細胞が過剰に産生する単一の免疫グロブリン(主にIgGまたはIgA)を反映しています。
単クローン性スパイクが検出されると、特に臨床所見や血清遊離軽鎖上昇、骨髄検査、画像診断などの他の検査結果と合わせて評価すれば、多発性骨髄腫の診断はほぼ確定的となります。これに対し、γ領域全体にわたって多数のバンドが分布する多クローン性上昇は、クローン性形質細胞疾患ではなく、炎症や感染などの反応性変化を示唆します。
単クローン性スパイクは信頼性が高く特異的なマーカーであるため、早期診断を可能にし、治療方針の決定に役立ちます。また、定期的に免疫電気泳動を実施することで、疾患の経過や治療効果をモニタリングすることができます。
