小児における中皮腫(メソセレオーマ)
概要
中皮腫はアスベスト曝露が主因とされる致命的な癌ですが、アスベストに曝露していない子どもでも診断例が報告されています。子どもはアスベストが原因となるまでに必要な潜伏期間が長いため、原因不明のケースが中心です。
発症時期
アスベストが原因となる中皮腫は数年から数十年の潜伏期間を要します。そのため、診断が幼少期に行われた場合、アスベストが関与している可能性は極めて低いと考えられます。
種類
成人で最も多いのは肺膜(胸膜)中皮腫ですが、子どものケースはほとんどが腹膜中皮腫であり、腹腔の膜に発生する癌です。
研究動向
中皮腫の大多数はアスベストと関連付けられますが、遺伝的要因やその他の環境因子が関与する可能性も指摘されています。現在、原因不明の小児症例について遺伝子解析や環境調査が進められています。
予後
悪性度の高い中皮腫は進行が早く、症状が出てから平均で18か月以内に死亡することが多いです。
腹膜中皮腫の主な症状
- 腹部膨満感
- 腹水の貯留
- 体重減少
- 腹部に腫瘤(しこり)が触れることがある
