卵巣の正常な構造とは
卵巣の正常構造
子宮の左右に位置し、女性の生殖機能に欠かせない卵巣。その構造は大きく外側の皮質、内側の髄質、門部(ヒルム)に分かれます。
1. 皮質(Cortex)
皮質は卵巣の最外層で、発育中の卵胞が収まります。一次卵胞は未成熟卵子(卵母細胞)と単層の顆粒細胞からなり、成長すると二次卵胞、さらに三次卵胞(Graafian卵胞)へと移行します。成熟したGraafian卵胞は排卵期に卵子を放出します。
2. 髄質(Medulla)
髄質は結合組織、血管、リンパ管で構成され、皮質の卵胞に栄養と支持を提供します。
3. 門部(ヒルム)
卵巣表面のくぼみで、血管や神経が出入りする通路です。
4. 卵胞
卵胞は卵子を包む構造で、外層のtheca externaと内層のtheca internaから成ります。theca internaはエストロゲンなどのホルモンを産生し、月経周期の調節に重要な役割を果たします。
5. 黄体(Corpus Luteum)
排卵後、残った卵胞細胞が変化して黄体となり、プロゲステロンを分泌します。プロゲステロンは子宮内膜を受精卵着床に適した状態に整え、妊娠維持に寄与します。
卵巣の正常な構造は、月経周期、ホルモン分泌、妊娠に不可欠です。構造や機能の異常は不妊や生殖健康に影響を与える可能性があります。
