ホイップル手術(膵頭部切除)後の食事ガイド
膵臓がんと闘い、膵頭部・胆管・胆嚢・十二指腸(場合によっては胃の一部)を切除するホイップル手術(膵頭部切除)を受けた、または受けようとしている方は、術後の食事内容が気になるでしょう。特別に禁じられた食品はありませんが、医師や管理栄養士の指導のもと、液体中心で低脂肪の食事を心がけることが重要です。
液体(Liquid diet)
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手術中に一時的な経腸栄養チューブが挿入された場合があります。術後はまず液体食が指示され、1日あたり最低でも8カップ(約2リットル)の水分摂取が推奨されます。水分が不足すると倦怠感やめまい、吐き気が出やすくなります。
食事の1時間前後に液体を飲むことで満腹感を抑え、食事量を確保できます。固形食に戻す際は、カロリーと栄養が含まれた飲料を少量ずつ食事中に摂取すると、腹部痙攣や膨満感、下痢、過剰なガスの発生を防げます。アルコールは避けましょう。
固形食(Solid foods)
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液体食から移行できる時期は医師と相談してください。長期的に1日あたり40〜60gの低脂肪食を続けることが推奨されます。揚げ物や脂肪分の多い食品、大きな食事は避けましょう。
タンパク質は鶏肉、チーズ、卵、魚、赤身肉などから摂取し、エネルギー源としてはご飯、パン、シリアル、パスタ、ジャガイモなどを選びます。ビタミン・ミネラルは毎日果物や野菜で補給してください。
1日5〜6回の小分け食を目安にし、各食の間は2〜3時間空けます。間食として栄養価の高いスナックを取り入れると、消化器官への負担を減らしつつエネルギーとタンパク質を確保できます。
術後は味覚が変化し、好きだった味が薄く感じられることがあります。数週間かけて味覚が回復しますが、グレープフルーツやパイナップルなどの柑橘系果物や、濃い味のチップスなどで味覚刺激を試みると良いでしょう。
膵臓の一部が摘出されるため、酵素分泌が減少し、食物の消化吸収が難しくなります。すべての食事・間食時に、医師が処方した膵酵素補充薬を適切に服用してください。
サプリメント(Supplements)
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術前に健康体重であった場合、手術後に失った体重を回復させることが目標です。EPA(エイコサペンタエン酸)やFOS(フルクトオリゴ糖)繊維、MCTオイル(中鎖脂肪酸)を含む高タンパク・高エネルギーの経口サプリメント飲料を検討すると効果的です。
これらのサプリメントは体重増加だけでなく、身体活動の向上、生活の質や筋力の改善にも寄与します。
