膵臓がんに対するレーザー治療の最新情報
レーザー療法の種類
レーザー療法は大きく分けて熱レーザー療法と光線力学療法(PDT)の2つがあります。熱レーザー療法は高温の熱エネルギーでがん細胞を直接焼灼します。一方、光線力学療法は光感受性物質と特定波長の光を組み合わせ、酸素と反応させて活性酸素種を生成し、腫瘍組織を選択的に破壊します。
特に硬化した腫瘍や手術が困難な膵臓がんに対しては光線力学療法が有効とされています。均一な光照射が可能なため、微小ながん細胞にも高い効果が期待できます。
治療手順
レーザー療法の適応は、腫瘍が局所的に限局していて手術が不可能またはリスクが高い患者です。必要に応じて化学療法や放射線療法と併用することもあります。
まず、光感受性薬剤(例:メソテトラヒドロキシフェニルクロリド)を静脈投与し、約3日間体内に取り込ませます。その後、レーザーファイバーを装着した針を皮膚から腫瘍内部へ挿入し、直接光を照射します。光照射により腫瘍が縮小します。
レーザー療法の優位性
米国神経放射線学会の報告によると、レーザー療法は膵臓がん患者の生存期間を50%以上延長できる可能性があります。また、手術後48時間以内に通常食に戻れることが多く、患者の回復は速やかです。多くの患者は10日以内に退院し、自宅でのリハビリが中心となります。
従来の化学療法や放射線療法に比べ、局所的ながん細胞を高い選択性で除去でき、周囲の正常組織へのダメージが少ない点が特徴です。繰り返し手術が必要になるケースも減少します。
