膵臓の生理学とは?
外分泌機能
外分泌膵臓は炭水化物、タンパク質、脂質の消化を助ける酵素を産生し、膵管を通じて小腸へ分泌します。
- 炭水化物:アミラーゼが炭水化物をブドウ糖などの単糖に分解します。
- タンパク質:トリプシンやキモトリプシンなどのプロテアーゼがタンパク質をアミノ酸に分解します。
- 脂質:膵リパーゼが脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解します。
酵素分泌は主に以下のホルモンで調節されます。
- コレシストカイニン(CCK):小腸で脂肪が検出されると分泌され、膵臓に酵素と重炭酸イオンの分泌を促します。
- セクレチン:小腸で酸が検出されると分泌され、膵臓に重炭酸イオンの分泌を促します。
- ガストリン:胃で食物があると分泌され、膵酵素の分泌を刺激します。
内分泌機能
内分泌膵臓は血糖調節に関わるホルモンを血流に放出します。
- インスリン:血糖値が上昇したときに分泌され、細胞が血中のブドウ糖を取り込むのを助けます。
- グルカゴン:血糖値が低下したときに分泌され、肝臓にグルコース放出を促します。
ホルモン分泌は以下の要因で調節されます。
- 血糖値:高血糖でインスリン、低血糖でグルカゴンが分泌されます。
- アミノ酸:アミノ酸はインスリン分泌を刺激します。
- 脂肪酸:脂肪酸はグルカゴン分泌を促します。
膵液
膵液は酵素と重炭酸イオンを含む液体で、膵管を通じて小腸に分泌されます。食事の内容に応じて酵素の比率が変化し、例えば高脂肪食ではリパーゼが多く分泌されます。
膵臓疾患
膵臓に関わる主な疾患は次の通りです。
- 膵炎:膵臓の炎症で、過度の飲酒、胆石、薬剤などが原因となります。
- 膵臓がん:膵臓に発生する悪性腫瘍で、予後が非常に悪い癌の一つです。
- 糖尿病:インスリン不足またはインスリン抵抗性により血糖コントロールが乱れ、心疾患や脳卒中、失明などの合併症を引き起こします。
