前立腺がんの腫瘍グレード
前立腺がんは、男性の前立腺に異常な細胞増殖が起こる疾患です。前立腺は精液を生成するくるみ形の腺で、米国では約6人に1人が罹患するとされています(メイヨークリニック)。
グレースコア(Gleason Score)
前立腺がんの腫瘍評価で最も広く用いられるのは、病理学者ドナルド・グレースが考案した「グレーススコア」体系です。このシステムは、前立腺がん患者の予後を評価するために作られました。
特徴
グレースシステムは、がん細胞をグレード2からグレード10までのスケールで評価します。最も占有率の高い2つのがん領域にそれぞれグレードを付け、合計した数値が最終スコアとなります。
意義
スコアが高いほど、腫瘍は侵攻性が強く分化度が低いことを示します。逆に低スコアは、腫瘍が比較的分化が良く、進行が緩やかであることを意味します。
診断
前立腺組織は生検により採取されます。多くの患者はグレード5〜7の腫瘍と診断されます。
留意点
グレード2〜4の腫瘍は、通常、寿命に大きな影響を与えません。一方、グレード5〜7は平均で4〜5年、グレード8〜10は6〜8年程度、患者の余命を短くする可能性があります。
注意事項
腫瘍のグレード付けは完全な科学ではなく、生検で腫瘍が見逃されることや、医師間で評価が異なることがあります。
