前立腺がんの最適治療法
前立腺がんの治療は、年齢、腫瘍のステージ、転移の有無、治療の効果と副作用のバランスなど、さまざまな要因で決まります。ステージはA~Dに分類され、数字が大きいほど腫瘍は速く増殖します。治療法を選ぶ際は、必ず担当医と十分に相談しましょう。
手術
- 前立腺全摘除術(ラジカル前立腺摘除術)は、ステージA・Bの患者に推奨されます。主な手術方法は次の3種類です。
- 後腹壁手術:腹部に切開を入れ、前立腺を除去します。
- 会陰部手術:陰嚢と肛門の間に切開を作り、前立腺を除去します。
- ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALRP):腹腔鏡とロボットアームを用いて前立腺を除去します。
放射線治療
- ステージA~Cの患者は、以下の2つの放射線治療から選択できます。
- 前立腺内照射(ブラキセラピー):皮膚の裏側から小さな針で放射性シードを前立腺に直接埋め込みます。シードは永久的または一時的に残ります。近くの組織へのダメージが少ないのが利点です。副作用として、陰嚢や陰茎の腫脹・打撲、痛み、勃起不全、下痢、血尿、失禁などがあります。
- 外部ビーム放射線療法:6〜8週間にわたり、外来でX線装置に似た装置から放射線を照射します。通常は痛みがありませんが、疲労感、食欲不振、膀胱炎や血尿が起こることがあります。
薬物療法(ホルモン療法)
- ゾラデックスやルプロンなどの薬剤でテストステロンの産生を抑制します。前立腺がテストステロンで増殖するため、ホルモンレベルを低下させることで腫瘍の成長を抑えます。手術による睾丸除去に似た「化学的去勢」とも呼ばれますが、薬剤は3〜6か月ごとに注射し、必要に応じて中止できます。主な副作用は、骨粗鬆症、嘔吐、悪心、貧血、ホットフラッシュ、性欲低下、勃起不全、倦怠感などです。
