前立腺がんの治療法

前立腺は男性の小さな腺で、精子の運搬と栄養に必要な液体を生成します。前立腺がんは米国で男性の16%が罹患するほど一般的です。治療法は年齢、がんの進行速度、全身状態に応じて選択されます。

外部ビーム放射線治療(EBRT)

高出力X線を用いてがん細胞を死滅させる治療です。コンピュータでビームを正確に照射し、周囲の正常組織へのダメージを最小限に抑えます。通常、週5回、最大8週間続け、1回の照射は10分以内です。痛みはありませんが、治療中は膀胱を満たす必要があります。副作用として排尿障害、頻尿、下痢、直腸出血などがありますが、治療終了後に改善することが多いです。

放射性シード埋め込み

麻酔下でガイド針を用い、前立腺に最大100個の小さな放射性シードを埋め込む手術です。シードは約1年で放射能がなくなります。EBRTより高線量の放射線を局所的に照射できますが、尿路症状(排尿困難や痛み)や勃起不全が長期間続くことがあります。

ホルモン療法

テストステロンががん細胞の増殖を促すため、テストステロンの生成や作用を抑制します。進行がんで腫瘍の増殖を遅らせ、サイズを縮小させる目的で使用されます。副作用は性欲低下、勃起不全、ホットフラッシュ、体重増加、悪心、筋肉・骨量の減少などです。

外科的治療

前立腺全摘除術(根治的前立腺摘除術)では前立腺と近くのリンパ節を除去します。経腹的(レトロパブリック)手術は下腹部から、会陰的手術は肛門と陰嚢の間から行われます。がんが前立腺外に広がっていない場合に適応されます。主な合併症は尿失禁(数か月で改善することが多い)と勃起不全です。

その他の治療法

化学療法は転移が認められる場合に使用され、強い嘔吐や悪心などの副作用があります。凍結療法は組織を凍結してがん細胞を死滅させます。また、患者が高齢または全身状態が不良な場合は「経過観察(watchful waiting)」が選択され、症状が出ず進行が遅い場合は治療を見送ります。

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