前立腺手術後のPSA値を下げる方法
前立腺がんの重要な指標のひとつは、血中の前立腺特異抗原(PSA)濃度です。手術後にPSAが再び上昇すると、再発や残存癌の可能性が示唆されます。ここでは、手術後のPSA上昇に対処する代表的な3つの方法と、そのメリット・デメリットを解説します。
ホルモン療法
アンドロゲン除去療法(ADT)は、テストステロンの産生や作用を抑えることで、前立腺がん細胞の増殖を抑制し、PSA値を低下させます。エストロゲン療法や抗アンドロゲン薬との併用も有効です。ただし、筋力低下、体毛減少、勃起不全などの副作用が頻繁に起こり、予測が難しいため、医師の厳密な管理が必要です。
抗生物質療法
手術後の前立腺炎症や腫脹に対しては、抗生物質が安全に使用されます。FDAは抗生物質を炎症緩和の手段として承認していますが、抗生物質が直接PSA値を下げるという明確なエビデンスはありません。臨床試験(例:シプロフロキサシン)では、プラセボと比較してPSA低下効果は認められませんでした。そのため、抗生物質は炎症コントロールの一環として使用され、必要に応じて生検を検討する前のステップとされています。
様子見(Watch and Wait)
手術直後に高いPSAが検出された場合、すぐに生検を行うことは過剰診断や不必要な費用につながる可能性があります。PSAは手術後に一時的に変動することが普通で、最初の検査で異常値が出ても、検査誤差や自然な変動が原因であることがあります。したがって、一定期間様子を見て再検査し、必要に応じて第二の意見を求めることが推奨されます。
