前立腺手術後の尿失禁治療法
必要なもの
- ケーゲル体操
- 薬剤(抗コリン薬)
- ペニスクランプ
- 男性用防水下着
- 再手術(人工尿道括約筋や男性用スリング)
治療手順
-
ケーゲル体操の実施
手術で損傷した骨盤底筋を鍛え、尿を止める感覚を取り戻します。手術前から練習し、術後はカテーテルが抜けるまで(約3週間)継続します。お尻の筋肉と同時に骨盤底筋を締め、尿意を我慢するイメージで行います。1回5分、1時間ごとに実施し、尿失禁が改善するまで続けましょう。
-
薬剤による膀胱リラックス
医師の処方で抗コリン薬を使用します。代表的な薬はディトロパンXL、デトロールLA、オキシトロールパッチです。ディトロパン・デトロールは1日1回の経口投与、オキシトロールは2週間交換の貼付型です。24時間持続型の放出により膀胱の過活動を抑え、尿意切迫感を軽減しますが、便秘・口渇・視覚障害などの副作用に注意が必要です。
-
ペニスクランプの使用
尿の流れを一時的に止める装置です。ペニスの中程に装着し、尿道を軽く圧迫して排尿を防ぎます。1時間ごとにクランプを外し、膀胱を空にしてください。長時間装着は膀胱感染や陰茎損傷の原因になるため、使用時間は必ず守りましょう。
-
男性用防水下着の活用
回復期の漏れ対策として、吸収パッド付きの普通下着またはベロクロ式の防水下着を使用します。薬局や医療用品店で入手可能で、カテーテル除去後の早期回復期間に主に利用します。
-
再手術の選択肢
尿失禁が長期間続く場合は、人工尿道括約筋(シリコン製)や男性用スリングの埋め込み手術を検討します。人工括約筋は膀胱頸部の尿道周囲に設置し、陰嚢にあるポンプで圧力を調整します。男性用スリングは外来手術でポリエステル製の帯を恥骨に固定し、尿道を持ち上げて漏れを防ぎます。
