前立腺がんホルモン療法(ADT)の副作用と対策
概要
前立腺がんの進行を抑えるために用いられるホルモン療法(アンドロゲン剥離療法、ADT)は、体内のテストステロン産生を抑制することでがん細胞の増殖を抑えます。治療法には手術による睾丸除去、薬剤投与(注射・埋込型デバイス・経口薬)などがありますが、いずれも副作用が伴うことがあります。
性機能に関する副作用
- 勃起不全や性欲低下は最も頻繁に報告される症状です。特に睾丸除去手術(去勢)を受けた場合、精子や精液の産生が停止するため、勃起機能の低下はほぼ確実です。
精神面の副作用
- 集中力の低下やうつ症状が見られることがあります。症状が重い場合は、抗うつ薬やカウンセリングが検討されます。
代謝系の副作用
- 血中コレステロール値の上昇が報告されています。必要に応じてスタチン系薬剤(例:ゾルコ、リピトール)でコレステロール管理が行われます。
身体的副作用
- 骨密度の低下による骨粗鬆症、骨折リスクの増大。
- ホットフラッシュ(更年期様症状)、筋肉量の減少、貧血、男性乳房の肥大(女性化乳房)など。
一般的な副作用
- 体重増加や倦怠感(疲労感)。バランスの取れた食事と定期的な運動で緩和できます。
副作用は個人差がありますが、医師と相談しながら生活習慣の改善や必要な薬剤で対策を講じることが重要です。
