高PSA値の原因は何ですか?
意味
PSAは前立腺特異抗原(prostate-specific antigen)の略で、前立腺のがん細胞や良性細胞が産生するタンパク質です。精液の液化にも関与します。血中に一定量のPSAは正常ですが、濃度が高いと前立腺がんの可能性が指摘されます。
基準値
多くの医師はPSAが4.0 ng/mL未満を正常と判断します。4〜10 ng/mLの範囲では約25%の確率でがんが存在し、10 ng/mL以上になると約67%の確率でがんが疑われます(米国がん協会)。
考慮すべき点
PSAが上昇する原因はがんだけではありません。前立腺肥大や前立腺炎、加齢による自然な上昇、さらには自転車に乗るなどの一時的な刺激でも数値が上がります。これらは偽陽性の原因となります。がん研究所によれば、PSAが高い男性の多くは実際にはがんではありません。
人種差
黒人男性は他の人種に比べてPSA値が高くなる傾向があり、前立腺がんの発症リスクも高いことが知られています。その理由は医学的に完全には解明されていません。
議論のポイント
PSA検査はがんの早期発見に期待されていますが、実際に死亡率を下げる効果が確証されていないため、依然として議論の的です。米国国立がん研究所は検査の精度向上に向けた研究を続けています。
