なぜ精嚢と前立腺が分泌する液体は重要なのか

精嚢(せいのう)の役割

量と粘度:精嚢は精液全体の約60%を供給し、射精時の量と粘度を確保します。これにより、精子が女性の生殖管へスムーズに運ばれます。

果糖:精嚢液は果糖が豊富で、精子の主要エネルギー源となります。果糖は精子の運動性と生存率を支え、受精までの長距離移動を可能にします。

プロスタグランジン:精嚢液に含まれるプロスタグランジンは子宮収縮や子宮頸部拡張を促し、射精後の精子輸送を助けます。

前立腺の役割

アルカリ性pH:前立腺は乳白色のアルカリ性液体を分泌し、精液全体の約25%を占めます。アルカリ性は膣内の酸性環境を中和し、精子の生存に適した環境を作ります。

クエン酸:前立腺液に含まれるクエン酸は、射精直後の精液凝固を液化させる役割があります。液化により精子は自由に泳げるようになり、運動性が向上します。

酵素類:前立腺は酸性ホスファターゼや前立腺特異抗原(PSA)などの酵素を産生します。これらは精子や精液の代謝に関与し、PSAは前立腺の健康状態を評価する指標としても利用されます。

その他の成分:タンパク質、脂質、カルシウム、電解質などが含まれ、精子の運動性・活力・受精過程全体に影響を与えます。

まとめると、精嚢と前立腺が分泌する液体は、精液の量・pH・エネルギー供給を調整し、精子を保護・活性化して受精に導く重要な役割を果たします。これらの分泌機能に異常があると、男性不妊や生殖健康に影響を及ぼす可能性があります。

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