血液検査で検出できるがんはどんなものですか?
血液検査だけでがんを確定的に診断する方法はありませんが、腫瘍細胞が分泌する特定のタンパク質や化学物質(腫瘍マーカー)を測定することで、がんの有無や進行度を推測できます。以下は主ながんと対応する血液マーカーの例です。
前立腺がん
前立腺特異抗原(PSA)検査は、血中のPSA濃度を測定します。健康な男性では低値ですが、腫瘍があると上昇します。デジタル直腸診(DRE)と併用することで、症状がなくてもがんの可能性を検出できます。
肝臓がん
αフェトプロテイン(AFP)は胎児期に産生されるタンパク質で、成人ではほとんど検出されません。肝臓がんがあるとAFP値が上昇するため、血液検査で評価できます。
生殖器系がん(卵管・卵巣・子宮)
腫瘍マーカーCA125はこれらのがんのスクリーニングに用いられますが、肝炎や卵巣嚢胞など他の疾患でも上昇するため、単独での診断は難しいです。リスクが高い人では有用な補助情報となります。
乳がん
CA15‑3は乳がん患者の血中で上昇しやすいマーカーです。家族歴がある場合、マンモグラムと合わせて早期発見の手がかりになります。
消化管がん
癌胚抗原(CEA)は胎児期にのみ産生されるタンパク質で、成人で検出されると大腸がん、膵臓がん、胃がん、甲状腺髄様がんなどの消化管がんの可能性があります。便通異常や血便がある場合に測定されます。
