前立腺がん再発の兆候と症状

生涯で6人に1人は前立腺がんを発症すると言われています。診断・治療後、がんが再発したかどうかの最も重要な指標はPSA(前立腺特異抗原)値の上昇です。そのため、治療後も腫瘍科医との定期的なフォローアップが欠かせません。

初期のサイン

手術や放射線治療が完了すると、PSA値は低下し安定しますが、体内に残った前立腺細胞がわずかにPSAを産生し続けることがあります。治療後にPSAが上昇した場合、リンパ節転移や他臓器への転移の可能性があります。多くの男性は症状がなく、PSA上昇のみががん再発のサインとなります。

排尿障害(排尿困難)

排尿開始が困難、排尿時の痛み、血尿、焼けるような感覚は、進行した前立腺がんでよく見られる症状です。夜間頻尿も同様に注意が必要です。これらの症状がある場合は速やかに医師に相談しましょう。

骨痛

前立腺がんは骨へ転移しやすく、特に骨盤、腰椎、 大腿骨に痛みが出ることがあります。骨転移が疑われる場合は骨シンチグラフィーなどの検査で評価します。

体重減少

進行がん全般に共通する症状で、食欲不振やカヘキシア(悪液質)により体重が減少します。転移が進行した患者の約90%が食欲低下を示し、60%以上がカヘキシアを呈します。

再発リスクの予測

ジョンズ・ホプキンス大学の研究(2009年6月発表)では、774例の前立腺がん患者を追跡し、再発予測モデルを作成しました。主な予測因子は、治療後のPSA倍増時間、初期のGleasonスコア、手術後最初に検出されたPSAまでの期間です。PSAが3か月で倍増した患者は、転移が認められるリスクが約20倍に上昇し、平均で転移が画像診断で確認できるまで約10年かかります。

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