ロボット前立腺手術の適応患者とは?
ロボット支援前立腺手術は、拡張された可動域と3次元可視化により、従来の手術法よりも精密に行える技術です。外科的外傷が少なく、回復が早いという利点がありますが、すべての患者が対象になるわけではありません。以下に、ロボット手術が適応できる条件と除外される要因をまとめました。
病変の範囲
- 前立腺がんは臨床的に局所病変に限られ、前立腺内にとどまっていること。リンパ節や他臓器への転移が認められないことが必要です。
既往の腹部手術
- 盲腸切除術、ヘルニア手術、胆嚢摘出術など、腹部手術の既往があってもロボット前立腺手術の適応から外れることはありません。
除外される神経系要因
- 脳卒中や脳動脈瘤の既往がある患者は、手術台が頭部を45度傾斜させて長時間(1〜3時間)保持されるため、適応外となります。
除外される心肺系要因
- 以下の心臓・肺疾患がある場合は手術の対象外です:
- クラスII〜IVの狭心症
- クラスII〜IVのうっ血性心不全
- 重度の拘束性肺疾患、重症喘息、心血管性肺疾患
- 酸素吸入が必要な状態
その他の禁忌要因
- 重度の緑内障、手術姿勢に支障を来す股関節疾患、BMIが40以上の高度肥満は手術適応外とされます。
