前立腺がん治療に用いるルプロン注射の副作用とは

ルプロンは前立腺がんの治療に使われる注射型ホルモン療法です。投与を継続すると下垂体と連携し、テストステロン分泌を刺激する黄体形成ホルモン(LH)の産生を抑制し、男性体内のテストステロン濃度を去勢レベルまで低下させます。テストステロンが減少するとがん細胞の増殖が抑えられますが、同時に様々な副作用が現れることがあります。

初期症状

  • 注射部位に赤み、腫れ、灼熱感、かゆみが生じることがありますが、通常は数日で改善します。
  • ホルモンバランスの変化により、ホットフラッシュ(更年期女性と同様の発熱感)が頻繁に起こります。
  • 骨の痛みや排尿困難、乳房の張りや痛みも治療開始直後に見られることがあります。

性的副作用

  • テストステロン低下に伴い、睾丸が萎縮し、性欲の低下や性的欲求の減少が起こります。
  • 十分なテストステロンがないため、勃起不全(インポテンツ)になることがあります。

その他の問題

  • 消化器系の症状として、便秘、吐き気、嘔吐が報告されています。
  • 頭痛や不眠、頻尿・尿路感染、手足のむくみもまれに見られます。
  • 気分の変動やうつ症状が出る患者もいるため、異常を感じたら医師に相談してください。

生命に関わる重篤反応

  • 稀ですが、血圧変動や不整脈、うっ血性心不全、血栓症が報告されています。
  • 薬剤に対するアレルギー反応も起こり得ます。重篤な症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診してください。

副作用の予防・緩和策

  • 処方医に現在服用中の市販薬・処方薬をすべて伝え、アスピリンなど出血リスクを高める薬は注意しましょう。
  • 日光曝露を避け、外出時は日焼け止めを使用してください。
  • アルコールは控えめにし、バランスの取れた食事と十分な休養を心がけることで多くの副作用が軽減します。

治療上の留意点

  • すべての患者が副作用を経験するわけではなく、時間とともに症状が軽減したり、治療終了後に消失することがあります。
  • 投与量や注射間隔の調整により、副作用を抑えることが可能です。
  • ルプロンは前立腺がんの進行抑制に有効であり、医師と患者がリスクとベネフィットを十分に比較検討することが重要です。

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