進行前立腺がんの最適な治療法

前立腺は膀胱の下、直腸の前にある男性特有の腺で、くるみ大の大きさです。精子を保護する液体を作る細胞と、尿を排出する管がここにあります。米国がん協会(ACS)によると、最も一般的ながんである腺がんは前立腺の細胞から発生し、80歳までに男性の7~9割が何らかの形で前立腺がんを抱えているものの、多くは診断されていません。

どの治療法が自分に合うか

メイヨークリニックやACSは、前立腺がんに万能な治療は存在しないと指摘しています。腫瘍の大きさ、転移の有無、患者さんの年齢が治療選択の鍵です。診断時の年齢が高く、がんが致命的でないと判断された場合、根治を目指すよりも症状管理と生活の質を優先する方針が取られることがあります。

手術

進行がんに対してよく行われる手術の一つが経尿道的前立腺切除術(TURP)です。TURPはがんの根治ではなく、尿路閉塞や排尿障害の緩和を目的としています。手術後は数日間、陰茎にカテーテルを装着し尿を排出します。術後に血尿が出ることは通常です。

放射線療法

高エネルギーの放射線でがん細胞を死滅させ、腫瘍を縮小します。外部から放射線を照射する形が一般的で、1回あたり数分、週に7~9回の治療が必要です。最新の放射線装置は照射範囲が非常に正確で、正常組織への影響を最小限に抑えます。主に腫瘍縮小と疼痛緩和を目的に使用されます。

ホルモン療法

手術や放射線の適応が低い、または転移が認められる患者に用いられます。テストステロンなどの男性ホルモンの産生を抑えることで、がん細胞の増殖を抑制し、腫瘍を縮小させます。がんの進行を抑える目的で使用されますが、根治的な効果は期待できません。

化学療法

ホルモン療法と同様にがん細胞の増殖と転移を抑えることが目的です。抗がん剤を静脈に投与し、血流を通じて全身に広がるがん細胞を攻撃します。前立腺以外に転移したがん細胞に対しても効果が期待されますが、治癒を目的としたものではありません。

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