前立腺がんの薬物治療
前立腺がんとは
前立腺がんは男性の生殖系にある前立腺に発生するがんで、精液の液体成分を生成します。主な症状は排尿困難、勃起障害、尿や精液に血が混じることなどです。
薬物療法の概要
手術が主な治療法ですが、化学療法やホルモン療法に用いられる薬剤も多数あります。
黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)アゴニスト
- LHRHアゴニストはホルモン療法でテストステロンの産生を抑制し、がん細胞の増殖を阻止します。代表的な薬剤にはルプロン(Lupron)、ビアドゥール(Viadur)、ゾラデックス(Zoladex)があります。
抗アンドロゲン
- 抗アンドロゲンはテストステロンががん細胞に作用するのを阻害します。LHRHアゴニストだけでは副腎からのテストステロン産生を抑えきれない場合に併用されます。
抗腫瘍剤(抗新生物薬)
- 抗腫瘍剤は化学療法で前立腺内の腫瘍の増殖や転移を抑えます。ミトザントロンは骨転移を防ぎ、ドキソルビシンは腫瘍核を損傷させる作用があります。
タキサン系薬剤
- タキサンは微小管の機能を阻害し、がん細胞の分裂と増殖を抑制します。代表的な薬剤はパクリタキセル(Paclitaxel)とドセタキセル(Docetaxel)です。
アルキル化剤
- アルキル化剤はDNA合成や転写を阻害し、がん細胞の増殖を止めます。エストラムスチンリン酸エステルはDNAを直接損傷させる代表的な薬剤です。
