前立腺全摘除術後の放射線治療の最新技術

前立腺がん患者において、術後放射線療法は再発防止に有効であることが示されています。手術直後に放射線療法を開始することで、無病生存期間が最も伸びるとする研究結果もあります。術後補助放射線療法(Adjuvant Radiotherapy)と救済放射線療法(Salvage Radiotherapy)のどちらが最適かは議論が続いていますが、どちらの方法を選択しても長期的な生存率の向上が期待できます。

補助放射線療法(ART)

補助放射線療法(ART)は、根治的前立腺全摘除術(radical prostatectomy)直後に行う放射線治療で、がん再発を予防する実績のある方法です。主に外部ビーム放射線(X線や電子ビーム)を使用し、患者は放射線室で数分間照射を受けます。治療は痛みがなく、手術後数週間にわたり、ほぼ毎日実施されます。

救済放射線療法(SRT)

救済放射線療法(SRT)は、術後にPSA(前立腺特異抗原)の上昇が認められ、がん再発の疑いが出た時点で開始されます。SRTは単独で行うこともありますが、ホルモン療法などと併用して効果を高めることが一般的です。照射方法は外部ビームや、放射性物質を体内に注入する内部照射が用いられます。ARTに比べ比較的新しい手法ですが、適切な患者選択により高い治療成功率が期待できます。

放射線治療の選択と副作用

術後に放射線治療を受けるかどうかは、再発リスクや患者の生活状況など複数の要因で決まります。再発リスクが高い場合は、術後すぐにARTを選択し、治療を早期に完了させるメリットがあります。一方、治療スケジュールや副作用(直腸出血、吐き気、下痢、皮膚刺激など)を考慮し、SRTを選ぶ患者も増えています。副作用は個人差がありますが、術後すぐに放射線を受けることで過剰治療になるリスクを回避できる場合もあります。最適な治療方針は、医師と患者が十分に話し合い、個々の状況に合わせて決定すべきです。

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