首の放射線治療に伴う副作用と対策
概要
放射線治療はがん治療の主な手段で、手術や化学療法と併用しても単独でも効果があります。頸部にがんがある場合、放射線治療を受けると口や喉に副作用が出ることがあります。
放射線治療とは
高エネルギーの波や粒子をがん細胞に照射し、増殖や転移を抑えます。頸部のがんには外部から照射する方法や、腫瘍内・近傍に放射性シードを埋め込む内部照射があります。がん細胞だけでなく、正常組織にも影響が及ぶため、副作用は照射部位により異なります。
喉の副作用
頸部への放射線は食道の粘膜を炎症させ、痛みや違和感を引き起こします。喉が焼けるような感覚や、何かが詰まっているように感じ、飲み込みが痛くなることがあります。重度の場合は飲食が困難になることもあります。
口の副作用
放射線が口腔内に及ぶと、唾液の分泌が減少し口が乾きやすくなります。味覚障害や口内炎、歯の虫歯や顎の骨への影響も起こり得ます。粘度の高い唾液が出ることもあります。
対処法
放射線治療は継続的に行われるため、副作用も繰り返し現れます。喉の痛みには冷たい飲み物や柔らかい食事が有効です。局所麻酔薬で痛みを和らげ、摂取が困難な場合は経鼻胃管や胃ろうで栄養を確保します。歯科医は虫歯治療を行い、感染が疑われる場合は抗生物質で対処します。
事前の準備
治療開始前に歯科医へ放射線治療を受ける旨を伝え、口腔内をできるだけ健康な状態に整えてもらいましょう。医師は同じ治療を受ける患者会やサポートグループを紹介してくれます。仲間と情報を共有することで精神的な負担を軽減できます。
