抗核抗体(ANA)とは何か?検査の目的と結果の見方

抗核抗体(ANA)検査とは

抗核抗体(ANA)滴度は、血液中に自己の細胞核を標的とした抗体がどれだけ存在するかを測定する血液検査です。主に全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチ、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患の診断や経過観察に用いられます。

検査が行われる主な理由

以下のような症状や所見があるときに、ANA滴度検査が指示されます。

・関節の痛みや腫れ
・筋肉の痛みや脱力感
・倦怠感
・皮膚の発疹
・目や口の乾燥
・日光過敏症
・原因不明の体重減少
・発熱

また、家族に自己免疫疾患の既往がある場合や、薬剤誘発性狼瘡を起こす可能性のある薬を服用している場合にも検査が行われます。

検査前の準備

特別な準備は不要です。ただし、服用中の薬が検査結果に影響を与えることがあるため、医師に現在の服薬状況を伝えてください。

検査の流れ

血液採取は腕の静脈から少量の血液を採取し、検査機関へ送ります。採血自体は数分で終了します。

結果の見方

ANA滴度は血清の希釈倍率で示されます。

・1:40 以下 → 陰性とみなされ、自己免疫疾患の可能性は低いと判断されます。
・1:80 以上 → 陽性とみなされ、自己免疫疾患が疑われますが、必ずしも疾患が確定しているわけではありません。

陽性結果だけで診断はできません。臨床症状や他の検査結果と合わせて総合的に評価する必要があります。

陽性結果が出た場合に追加で行う検査例

・抗二本鎖DNA(anti‑dsDNA)抗体検査
・抗Sm(anti‑Sm)抗体検査
・抗Ro/SSA・抗La/SSB抗体検査
・リウマチ因子(RF)検査
・赤血球沈降速度(ESR)
・C反応性タンパク質(CRP)検査

これらの検査結果と症状を総合的に判断し、医師は具体的な自己免疫疾患の診断と治療方針を決定します。

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