胃酸を分泌する胃細胞とは?
壁細胞(壁細胞、オキシンティック細胞)とは
胃の粘膜にある胃腺に存在し、塩酸(HCl)と内因子を分泌する細胞です。消化プロセスに不可欠な役割を担っています。
位置
壁細胞は胃粘膜の胃腺という細長い管状構造の中に分布しています。
主な機能
1. 塩酸の分泌:胃内を酸性に保ち、以下の消化過程を促進します。
- ペプシンの活性化:タンパク質分解酵素ペプシンは酸性環境で活性化されます。
- タンパク質の変性:酸はタンパク質構造を解くことで酵素分解を容易にします。
- 特定栄養素の吸収促進:鉄やビタミンB12などの溶解度を高め、腸壁からの吸収を助けます。
- 内因子の産生:ビタミンB12の小腸での吸収に必須の糖タンパク質です。
分泌の調節機構
壁細胞の塩酸分泌は複数のシグナルで厳密に制御されています。
- 神経調節:迷走神経がガストリンの放出を促し、ガストリンが壁細胞を刺激します。
- ホルモン調節:胃のG細胞が分泌するガストリン自体が壁細胞を活性化します。
- 自己調節:壁細胞はソマトスタチンを分泌し、過剰な塩酸産生を抑制します。
以上のように、壁細胞は塩酸と内因子の産生を通じて、消化と栄養吸収に中心的な役割を果たしています。
